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<<   作成日時 : 2010/06/08 09:12   >>

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5月の連休にお仕事モード全開でしたので、ちょっとお休みをいただいて久しぶりにオペラを見たり、展覧会に足を運んだりしました。

オペラは新国立劇場の《影のない女》最終日。
ジュネーブにいたころは、毎月のようにオペラを見ていた(何しろ、劇場まで徒歩15分ですから)のですが、日本では恥ずかしながら初めてのオペラ鑑賞です。


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トリスタン・オペラもベルクのルルも体験済みでしたが、リヒャルト・シュトラウスのオーケストラの巨大なこと!!といったら…指揮者が出てくるために、奏者が道を開けなければならないのです。バンダにもトランペット3本、トロンボーン4本、オルガンまで…
25分ずつの休憩を2回はさんだ3幕、4時間にわたる長丁場のオペラですが、楽員たち頑張っているなあと妙な関心。最後は疲れてきたかなと感じるところもなくはなかったけれど、農耕民族の体力でやるのだからあっぱれです。5人の主たる歌い手はドイツやアメリカの方たち。あのオケに負けじと叫ぶ(といっても、きれいな声で)のはさすがです。
舞台は経費削減を感じさせるものではありましたが、複数の黒子さんたちが場面転換ごとに装置を手動で動かしていたので、バミリはどうやってされているのかなあ、なんて思って見ていました。

日本語の字幕が出るので随分楽に鑑賞できましたが、ジュネーブでは留学生仲間が幕間に額を寄せ合い、ストーリーのレクチャーをしてオペラを見ていたのを懐かしく思い出しました。

ただ、あの長大な『愛の賛歌』は、今の少子化日本には通用するかなあ…


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オペラの前に、お隣のオペラシティのアート・ギャラリーに寄りました。『猪熊弦一郎展いのくまさん』を見るためです。
この展覧会は猪熊画伯の絵に谷川俊太郎さんが文をつけた絵本『いのくまさん』から生まれました。猪熊画伯の絵は、以前、丸亀市猪熊弦一郎美術館から定期的にアトリオンに送られてきたポスターで知っていました。軽やかで色彩豊か、クレーに近いリズム感もあるけれど彼の持つ深刻さはありません。もっとも私はクレーも大好きで、スイスではクレーを探し求め、あちこちひとりで放浪の旅をしたものです。

ところでこの展覧会、11のセクションからなっています。セクションごとに『いのくまさんは じぶんで じぶんの かおを かく』とか『ほかの ひとの かおも かく』といった谷川さんのことばが大きく表示されていて、本当にわかりやすく楽しかったです。

いのくまさんがアトリエをハワイに移すと、華やかな色彩が出現。『いろが うまれる いろが ささやく いろが さけぶ いろが うたう』という言葉がぴったり当てはまります。ふと、ルドンが50才頃から突然豊かな色彩を用いるようになったのを思い出しました。

この展覧会、7月4日まで開催されています。美術鑑賞などどいうかしこまった言葉とは無縁の楽しいいのくまさんワールド。おすすめです!

ちなみに三越デパートの《華ひらく》という赤と白の包装紙は、猪熊さんが海岸に転がる石ころをモチーフにしてデザインされたものだそうです。ご存知でしたか?


今回、もうひとつ展覧会に足を運びました。
国立近代美術館で8月8日まで開催されている『建築はどこにあるの?7つのインスタレーション』という7組の日本の建築家によるインスタレーションです。


近代美術館による概要説明では

世代もタイプも異なる7組の日本の建築家たちが、新作インスタレーションを展示します。「建物」をつくるときとは異なる条件の中で彼らが頼るもの。それはきっと、建築家として鍛え上げてきた、論理(ロジック)と技術(テクニック)と感性(エステティック)のバランスがとれた思考方法となるでしょう。このバランス感覚に長けているからこそ、現在、日本の建築は世界的に注目されていると言えます。そして、もしそうしたところに「建築」の特徴があるのだとすれば、建築を考える際に重要なのは、「建築とはなにか」を問うことではなくて、どこにどのような形で建築が現われてきているかを捜すことではないでしょうか。
 三種類の多面体でつくられた空間、「空間」が生滅する場、動物にも見える東屋(あずまや)、模型の一日を見せる映像空間、繊細(フラジャイル)な構造体、スケール感覚が不思議な広場など、多種多様なインスタレーションを通して、建築はどこにあるのか、ぜひ捜してみてください

という何やら分かったような分からないような…


でも、面白かったです。赤いレーザー光線の中を歩くとモアレ縞ができたり、垂直な壁面がひとつもない白い多面体の組み合わされた中を歩く不思議な感覚etc.


写真撮影も可能でしたので、その一部をご紹介します。


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中山英之 草原の大きな扉
北海道の広大な草原を敷地に、ピクニックに集まった人々に軽食をふるまうカフェとして設計した建築の1/3模型。テーブルセットやタペストリーがままごとのようでかわいいです


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伊東豊雄 うちのうちのうち
瀬戸内海の島で進行中の「今治市伊東豊雄建築ミュージアム(仮)」プロジェクト。3種類の多面体を組み合わせて全体を構成する伊東ミュージアムの約1/2スケールの多面体。いわば、「美術館のなかにもうひとつの美術館をつくる」うちのうち


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伊東豊雄 うちのうちのうち
この多面体の中に、最近取り組んでいる新しい幾何学に基づく空間構成システムを展示
だから、うちのうちのうち です


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伊東豊雄 うちのうちのうち


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伊東豊雄 うちのうちのうち


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アトリエ・ワン まちあわせ
近代美術館玄関横、竹製のゾウとキリンが迎えてくれます








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