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zoom RSS Memento moriー 死を覚えよ

<<   作成日時 : 2012/02/23 12:02   >>

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またまたご無沙汰のお詫びから始まり、恐縮です。

去る1月16日、巨匠グスタフ・レオンハルト氏のご逝去が伝えられ、古楽の一時代にピリオドが打たれたのだと感慨深い思いを抱きました。
レオンハルト氏の演奏会はジュネーブ音楽院で拝聴しました。それは、オルガンとチェンバロの演奏会で、チェンバロはご自身の素晴らしい楽器でしたが、オルガンは現代曲も弾ける汎用的なスタイルの楽器で、決して彼にとって最良の楽器ではありませんでした。たしかフランス古典を演奏されたのですが、記憶装置には一切手を触れず、一曲ごとに手でレジストレーションを変更されていたことを記憶しています。

さて、昨日は“灰の水曜日”でした。といっても、普通は「なんのこっちゃ???」でしょうが、カトリック、聖公会、ルター派などでは、今でもこの日に額に灰で十字架を描いたり、頭に灰をかけたりする儀式を行っています。
この灰は、前年の枝の主日(棕櫚の主日)−復活祭一週間前の日曜日ーで使われたナツメヤシ(日本ではソテツが多い)の枝を持ち寄り燃やしたものです。

この日から、いわゆる復活祭前の46日間の受難節(四旬節、あるいは大斎節)がはじまります。これは、断食(まったく食べないのではなく食事制限程度です)をして、キリストの受難に思いをはせ、自らの悔い改めを表明する期間となっています。バッハの時代、受難節にはカンタータも演奏されませんでした。もっとも、この時期を使って聖金曜日に演奏される大規模な受難曲の準備をしていたようですが…

で、昨日横浜みなとみらいホールで、《Memento mori-光への道》というオルガン・コンサートがありました。
演奏は、三浦はつみさんにカウンターテナーの望月寛之さんです。

コンサートは、灰の水曜日のミサに使用されるグレゴリオ聖歌Miseréris ómnium, Domine(神よ、あなたはすべてのものをあわれみ)で始まりました。受難節の典礼色、紫の衣装をまとった望月さんの透明な声が会場に響き、このコンサートの意図が示されます。

それに続き、三浦さんによる、アウラホ、J.アラン、フランクの小品が演奏され、デュプレの受難交響曲から2曲、そしてRequiem Offertorium(死者のためのミサ 奉納唱)のグレゴリオ聖歌を用いたMemento mori−光への道(作曲;坂本日菜氏)が初演されました。ルーシー(光の聖者、ルチア)と名付けられたみなとみらいのオルガンとダンテの神曲に触発された作品で、すべての魂ーこれから死を迎えようとしている魂、そしてすでに旅立っていった魂がーが光の道に導かれるようにという作曲者の願いが込められていました。

この厳しい冬に亡くなられた多くの魂、そして3.11で亡くなられた多くの魂へ…



みなとみらいのイルミネーション;ヴァレンタインデーからホワイトデーへ。 写真はうまく発色しなかったけれどピンクであまあまなライトアップ。 真っ赤なハートもありで、なんだか見ているほうが気恥ずかしい…

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