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zoom RSS ワークショップ2016のご報告

<<   作成日時 : 2016/07/30 09:32   >>

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昨日、本日と2つのワークショップが終了しました。

従来のオルガン・ワークショップからかなり離れた形で行うタイプだったため、子どもの反応も想像できず、不安もかなり大きいものでした。でも、いざ蓋を開けてみたら、アトリオンでは2時間半、大川西根小学校では2時間、レッスンを希望する子どもたちはそこにさらに時間が加わるとういう長時間のワークにまったく疲れも見せずに生き生きと反応してくれたのには、こちらがびっくりでした。

年齢層は、アトリオンでは3年生、4年生が中心。大川西根小学校では4歳児、幼稚園児、1年生5名など低学年が中心で、そこにお母さんもひとり加わりました。


自分が呼ばれたい名前(ペットの名前の子どももいました)を書いた名札をぶら下げた子どもたちは、マイケル・スペンサーさんが行う手も足も使うリズム打ちのアイスブレイクで開始。その後、グループリーダーのもとに5名ずつが集まり、名前にリズムを付けて手拍子を打ちながら全員で自己紹介。(これはオルフ・メソードです)
この辺では、まだまだ緊張しながら行っていました。

次に、谷川俊太郎さんの「かっぱ」の詩をどこで区切るのかを考えてから、様々なヴァリエーションを用いて群読。スピードをどんどん上げていきました。この辺で、リズムの力を借りながら子どもたちも少しずつ詩の世界に入っていきました。

そして、アトリオンでは、加賀屋淳之介さんのご指導により、この詩を演劇的にどう表現するかをグループごとに創作。「かっぱ」の詩が様々な意味に解釈できることから、グループによって自分たちの解釈を用い、かっぱの心情に合わせた朗読付きの、ごく短い演技を発表しました。もう、ここでは子どもたちの笑いが絶えませんでした。グループによっては訳の分からない「かっぱ語」でしゃべったりしていました。

加賀屋さんがお仕事の関係で参加できなかった大川西根小学校では、一柳慧さんの児童合唱のためのヴォイス・フィールドにある「かっぱ」の前半を歌いました。伴奏は音程の違うカウベル3個とオルガンです。その後、詩の解釈をちょっと演劇的に(私は演劇人ではないので加賀屋さんのようにはできませんが、ちょっと頑張ってみました)扱いました。


休憩をはさんで、今度はかっぱのストーリーの創作です。

これはワークシートを使い、2匹のかっぱが何かしたいと話をしているという設定で、
@ 何をしたいのか? Aこの2匹はどういう関係性なのか? Bどういう風にお話をしているか? という3点を皆で意見を出し合いながら考えていきました。5W1Hすべてはあまりに要素が多すぎるので3点にしましたが、中には、子どもたちが自主的に「どこで」を決めているグループもありました。

実は、グループリーダーが調整役として一番重要な役割を担っているのがこのお話作りでした。意見を分類し、どれをチョイスするかを決めさせ、ストーリーを完成させていく。このため、今回はプロフェッショナルに子どもを扱ってきた講座の修了生を中心にリーダーをお願いしました。
子どもを知っている方たちでも、短時間の子どもたちの変化にとても驚かれていました。

そして、ようやくオルガンの登場。グループごとに考えた2匹のかっぱがどういう声(音色)なのかを決め、2音からなる「かっぱ語」を使い2人が短い対話をしました。一匹の音型、リズムを聴き、それにちゃんと応対する子どももいました。「けんか」しているかっぱ、「ゆったり泳いでいる」かっぱなど、それぞれのお話のように2音を操りました。練習のあと、グループごとにお話しを読んでから、かっぱ音楽の披露をしました。

最後は、鑑賞。これもワークシートを使いました。
メシアンの「鳥と泉」の冒頭2ページを使い、どんな動物がどういうところにいるか想像してもらいました。ひとつのグループ全員に発表してもらいましたが、正解は一切求めません。最後に、メシアンの創作方法とこの曲が何を描写したものかを伝えました。

その後はサン=サーンス「動物の謝肉祭」から4曲。
鳴き声の音型を持つ曲には「何の動物」が「何をしているか」、抽象的な曲には動物の名前を教えてから、「どういうところ」で「何をしているか」を想像してもらい、ワークシートに貼り付け、1曲につき1グループ、全員に発表してもらいました。これは、ただ多様な想像を共有することだけとし、谷川俊太郎さんが「動物の謝肉祭」につけた詩集「動物たちのカーニバル」から2編の詩を、「谷川さんの想像」として紹介しました。

アトリオンでの振り返りでは、「オルガンが色々な音を出せる」「オルガンに触れられて良かった」などのほか、「色々な想像ができて楽しかった」「正しい答えがないのが面白かった」というものもありました。

短時間に子どもたちが自分のグループで協働し、議論までできるようになっていたことは特筆すべきことだと思いました。このワークショップの形は今後さまざまな発展が可能なのではないかと、リーダーを担ってくださった学校音楽教育関係者の方がおっしゃってくださったことはうれしかったです。(しかしながら、こういう音楽教育の形を認めてくださる方はまだ少数だと感じています。)

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詩のことばの区切りを探す子どもたち

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かっぱらっぱかっぱらった(香取&加賀屋)

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かっぱの話創作中

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かっぱの話創作中(大川西根小学校)

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かっぱの話を音で表現する練習中


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大川西根小学校 かっぱのお話創作中


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大川西根小学校 かっぱのお話発表会&いのくまさん「顔」Tシャツで奮闘中のキャティ

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